「無料で商用利用できるAI動画ツール」の答え|12ツールを4軸で確認したら、条件つきで3つだけ残った

「「無料」の先にある利用条件を比べる。」と書かれた記事のアイキャッチ

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先に結論です。

  • 「無料+商用利用可+透かしなし」を全部満たすツールは、確認した範囲では存在しませんでした。
  • 条件を「透かしは我慢する」まで緩めると、VrewとCapCut(自分で撮影した素材の編集のみ)の2つが残ります。
  • 透かしが許容できないなら、最低ラインは月1,300〜1,600円前後です(Vrew Light 月1,590円(年払いなら月額換算1,267円)、音声だけならElevenLabs Starter 月6ドル)。
  • 検索上位の記事が「ほぼ存在しない」「Canvaなら可能」「Gemini Omniが唯一」と割れているのは、3つとも別の軸を見て、それぞれ正しいことを言っているからです。

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4軸で確認して条件つきで残ったのがこの2つです。どちらも無料枠では制限があり、条件は素材やプランで変わります。公式の表示が記事と食い違っていた実例もあるため、契約前に現在の条件を確認してください。

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※ 広告リンクです。料金・条件は変更されるため、申し込み前に必ず公式の表示をご確認ください。

なぜ同じ問いに3つの答えが並ぶのか

当サイトでは各社の利用規約を原文で突き合わせ、「商用利用できる」が4つの別々の条件の束であることを確認しました。①プラン ②透かし ③権利の帰属 ④ベース素材のライセンス、の4つです。

この枠組みで見ると、上位記事の食い違いはきれいに説明がつきます。

記事の主張 見ている軸 その基準では
「無料で商用利用できるツールはほぼ存在しない」 ①+②(透かしなしで商用可か) 正しい
「Canva・NoLangなら無料で商用利用できる」 ③(権利がユーザーに帰属するか) その軸では正しい
「無料で唯一商用利用できるのはGemini Omni」 ①(現行世代の動画生成モデルに限れば) 誤り(9/6訂正)

誰も間違っていないのに、読者は正解にたどり着けない。これが「商用利用OK」という一言に4つの条件を潰したことの帰結です。

主要ツールを4軸で確認した結果

無料プランを使う前提で、各ツールがどうなっているかを整理しました。

ツール 無料枠で商用 無料枠の透かし 注意点
Vrew 可 入る(削除は有料) 無料・有料を問わず商用可。所有権はユーザーに帰属
CapCut 条件付きで可 入る 自分で撮影した素材の編集のみ。内蔵の音楽・テンプレ・エフェクトの多くは商用不可
Canva 可 — 原文は「you own your Output」。ただしライブラリ素材を使うとその素材のライセンスに従う
Gemini(Omni 1.1 Flash) そもそも無料枠がない 不可視のSynthIDは残る 可視透かしは2026年8月からオフ可能。動画生成はアプリ無料枠の対象外で、APIにも無料枠なし(Google AI Plus 月725円〜)。詳細
Dreamina(Seedance搭載) 不可(個人利用限定) 入る 720p制限。クレジットは当日で失効し繰り越せない
Runway — 入るとの報告 規約本文は商用を制限しないが、入出力が永久・撤回不能で学習利用される
Kling 不可 入る 有料で透かし削除・商用可。運営に非独占的利用権を認める条項あり
HeyGen — 削除不可 月3本・最大1分。カスタムアバターは本人の同意動画が必須
ElevenLabs(音声) 不可 —(帰属表示が必要) 商用ライセンスはStarter 月6ドルから
NoLang 可(規約17条10項) 確認できず 知的財産権は利用者に帰属。ただし「公開」設定で作った動画は同社が無償で利用でき、二次利用の差止請求に従う義務がある(9/11確定)
FlexClip 可(素材による) 入る(消すのはPlus以上) FlexClip提供素材は商用可。アップロード素材は権利を持つ場合のみ。無料は720p・最大10分。公開したコンテンツに永久・撤回不能のライセンスを付与する条項あり(詳細)
DomoAI 可(規約で明示) 有料は「透かしなし」。無料は未確認 無料枠は公式ヘルプ15・実アカウント30と食い違う。最小設定の生成が30クレジットで、無料で作れるのはおそらく1本(詳細)

※ 「—」は今回の調査で確定できなかった項目です。分からないものを推測で埋めていません。

結論①:「無料・商用可・透かしなし」は存在しない

表を縦に見ると分かります。無料枠で商用利用が明確に許されているツールは、例外なく透かしが入ります。そして透かしが入らないツールは、無料枠での商用利用を認めていないか、条件が付いています。

これは偶然ではありません。事業者にとって透かしは、無料ユーザーに広告を担ってもらうための対価です。「無料で使わせるが、代わりにロゴを出す」という交換になっている以上、両方を外すプランは商売として成立しません。

だから「無料で商用利用できるAI動画ツール」を探す行為は、そもそも構造的に空振りしやすいのです。

結論②:透かしを許容できるなら3つ残る

Vrew — 無料でも商用利用が明確に可能

日本製の動画編集AIです。無料プランか有料プランかにかかわらず商用利用ができるとされており、生成物の所有権もユーザーに帰属します。4軸のうち③権利の軸が最もはっきりしているツールです。

ただし無料プランではエクスポート時にVrewの透かしが入ります。透かしを消すにはLightプラン(月1,590円程度)以上が必要です。

CapCut — 自分で撮った素材だけなら

無料版でも自分で撮影したオリジナル素材を編集するだけなら商用利用が可能とされています。ただし条件が2つあります。

  • 内蔵素材(音楽・テンプレート・エフェクト)の多くは商用利用が許可されていません。テンプレートを使った時点で条件から外れます
  • 法人アカウントが個人版で作成した動画を業務に使うと利用規約違反とされています。会社の仕事で使うなら CapCut for Business(月19.99ドル〜、年契約で約15.99ドル/月相当)が必要です

「CapCutは無料で商用OK」と覚えるのは危険です。成立するのは「個人が、自分で撮った素材だけを、内蔵素材なしで編集する」という限られた場合だけです。

FlexClip — 提供素材なら商用可、ただし透かしが入る

公式FAQに「FlexClipが提供する素材は商用目的に利用できる」と明記されています。プランによる制限は書かれていません。アップロードした素材については、その権利を自分が持っている場合のみ商用利用できます。

ただし無料プランは720p・最大10分・透かしあり。透かしを消すにはPlus(月$11.99、通常$19.99)以上が必要です。

なお公式FAQのプラン説明は、料金ページと食い違っています。FAQ側は現存しない「Basic」プランを載せ、無料枠を480p・最大1分としています。詳細はFlexClipは商用利用できるのか|公式FAQで確認したら、プランではなく素材で決まっていたに分けました。

結論③:透かしが許せないなら、最低いくらか

やりたいこと 最低ライン
動画編集(字幕・カット)を透かしなしで Vrew Light 月1,590円(年払いなら月額換算1,267円)程度
ナレーション音声を商用で ElevenLabs Starter 月6ドル
AI動画生成(Seedance系)を商用で Dreamina有料プラン 月18ドル〜
AIアバター動画を透かしなしで HeyGen Creator 月29ドル

月1,000〜3,000円の範囲で、たいていの用途は成立します。「無料で済ませる方法」を何時間も探すより、必要な1つに月1,300〜1,600円払うほうが早い、というのが実務的な結論です。

見落としやすい罠

  1. 素材のライセンスはツールのライセンスと別物。Canvaのライブラリ素材、CapCutの内蔵テンプレート、いずれも「ツールが商用OK」でも素材側の条件が優先します
  2. Dreaminaのクレジットは当日で失効します。貯めて使うことができないので、無料枠での検証は計画的に
  3. Runwayは商用可否より学習利用の条項のほうが重い。クライアントの未公開素材を入力する運用は事前に判断が必要です
  4. 透かしには見えるものと見えないものがある。Geminiは可視透かしを消せますが、SynthIDとC2PAは残ります
  5. 地域差がある。Dreaminaは一部機能が日本で未提供という報告があります

まとめ

  • 「無料・商用可・透かしなし」を全部満たすツールは見つかりませんでした。構造的に成立しにくい組み合わせです
  • 透かしを許容するならVrew(無料でも商用可)とCapCut(自前素材のみ)
  • 透かしが不可なら月1,267〜1,590円から。用途を1つに絞れば十分に安い
  • 上位記事の結論が割れるのは、4つの軸のどれを見ているかが違うから

※ この記事は2026年9月5日時点で確認できた各社の公開情報に基づく整理であり、法的助言ではありません。料金・規約は予告なく変更されます。実際のご利用前には必ず提供元の最新の規約原文をご確認ください。表中で「—」「不明」としている項目は、今回の調査で確定できなかったものです。

2026年9月6日 訂正:Geminiの記述を2か所直しました

公開時に「Gemini Omni Flash は無料枠で商用利用が可とされる」と書きましたが、これは誤りでした。提供元の情報を再確認したところ、Geminiの動画生成には無料枠が存在しません。アプリの無料枠の対象外であることに加えて、APIにも無料ティアがありません。

したがって「無料で商用利用できるか」という本記事の問いに対して、Geminiはそもそも土俵に乗っていません。「無料で唯一商用利用できるのはGemini Omni」という上位記事の主張も、範囲を限れば正しいのではなく、誤りです。表の該当箇所を2か所修正しました。

あわせて、モデル側も更新されています。

日付 できごと

本記事の結論そのものは変わりません。「無料+商用可+透かしなし」を全部満たすツールは、やはり確認できていません。むしろGeminiが選択肢から外れたことで、残るのはVrew と CapCut(自前素材のみ)の2つという結論がより明確になりました。

経緯の詳細はGeminiの動画生成に無料枠はない|料金・解像度・40秒の条件を公式で確認したに書いています。

2026年9月6日 訂正:未確認だった3点を撤回しました

この記事に書いた ①「2026年8月27日にOmni 1.1がGA」②「gemini-omni-flash-preview が9月30日に廃止」③「Gemini 3.8 Flash が9月2日リリース」 の3点は、Googleの公式ドキュメントおよび料金ページで確認できませんでした。第三者の解説サイトを情報源にしてしまったことが原因です。撤回します。

公式で確認できた事実は次のとおりです(2026年9月6日確認)。

項目 公式の記載
モデルID gemini-omni-1.1-flash(一般提供/GA)と gemini-omni-flash-preview(プレビュー版)の2つが公式に並存。料金は同じ(2026年9月9日確認。9月6日時点ではプレビュー表記のみでした)
料金 720pで1秒あたり5,792トークン ≒ 約$0.10/秒。他解像度の単価は非公開
無料枠 なし(有料プラン専用)
解像度 360p / 720p(既定)/ 1080p・4Kはアップスケール
動画長 単発3〜10秒/10秒刻みの延長で合計40秒まで
廃止予定 Omniについては告知が見当たりません。料金ページの廃止告知はVeo 3・Veo 2(2026年6月30日)

詳細はGeminiの動画生成に無料枠はない|料金・解像度・40秒の条件を公式で確認したにまとめています。

出典:Gemini Omni Flash で動画を生成、編集する/Gemini Developer API の料金(いずれも2026年9月6日確認)

2026年9月6日 訂正:Vrewの料金を訂正しました

本記事で 「Vrew Light 月1,290円」と書いていましたが、公式の料金ページで確認したところ金額が違いました。

プラン 月払い 年払いの月額換算
Light ¥1,590 ¥1,267
Standard ¥2,490 ¥1,992
Business ¥4,490 ¥3,583

「1,290円」は月払い・年払いのどちらとも一致しません。本文の該当箇所をすべて修正しました。透かしを消す最低ラインは月1,590円(年払いなら月額換算1,267円)です。

あわせて、Vrewの規約が商用利用を認めている対象は「画像ファイルやオーディオファイル」と明記されており、動画ファイルの明記はありません。詳細はVrewは無料でも商用利用できる|規約が認める範囲と、料金・透かし・音声クローンの条件に書いています。

出典:Vrew 料金プラン/Vrew 利用規約(2026年9月6日確認)

2026年9月11日 追記:2ツールを追加し、NoLangの判定を確定しました

NoLang——「断定できない」を撤回します

公開時、NoLangについては「日本語の情報源同士で結論が割れており断定できない」と書きました。利用規約を直接読めば済む話でした。

規約(個人プラン・2026年3月30日改訂)第17条1項但書に「生成コンテンツ及び生成スライドに関する知的財産権は利用者に帰属する」、同10項に「商用利用を含め、自由に二次利用することができる」と明記されています。「商用利用できない」という説明は誤りです。

あわせて、よく見る「CC-BY-SAだからクレジットを書けば商用可」という説明も向きが逆でした。CC BY-SAは利用者が同社に提供するときの条件であって、利用者が使うときの条件ではありません。

本当の注意点は別にあります。「公開」設定で作った動画は同社が無償で利用でき(17条8項)、同社の裁量で編集・改変・公開もでき(同11項)、二次利用の差止めを求められたら従う義務があります(同10項但書)。詳細はAI動画ツールの利用規約はどう書いてあるのか|Canva・Runway・NoLang・Geminiの条項を原文で並べたに書きました。

FlexClipとDomoAIを表に追加しました

FlexClipは無料プランがありますが、720p・最大10分・透かしありです。透かしを消すにはプラス(月$11.99、通常$19.99)以上が必要です。納品物に使うなら実質的に有料プランになります。

※ FlexClipについては「エクスポートした動画を商用利用してよい」と明示する条文も、禁じる条文も見つけられませんでした。規約の「商用利用不可」はテンプレートや素材の再配布を禁じる文脈です。確定できていないので表は「—」にしています。

広告:FlexClip公式(afb提供のリンクコードをそのまま掲載しています)
AIテキストから動画へ

※ 上のリンクはFlexClipの公式サイトへ移動します。無料プランは720p・最大10分・透かしありで、納品物には使えません。透かしを消すにはプラス(月$11.99、通常$19.99)以上が必要です。

DomoAIは逆に、規約が明快でした。「生成コンテンツの著作権はユーザーが保持し、商用目的で利用できる」と正面から書かれています。学習利用も「匿名化・集約されたデータ」に限定されていて、Runwayのような永久・撤回不能の入出力ライセンス条項は見当たりませんでした。

ただし料金ページに無料プランの記載がありません。有料3プランすべてに「透かしなし」が特典として並んでいるので、無料枠か試用には透かしが入る構造とみられますが、登録して確認していないので断定はしません。

広告:DomoAI公式(afb提供のリンクコードをそのまま掲載しています)
seedance 2.5

※ 上のリンクはDomoAIの公式サイトへ移動します。無料枠の有無と透かしは当サイトで確認できていません。料金は変更されるため、契約前に公式の表示をご確認ください。

結論は変わりません

追加した2ツールもNoLangも、「無料・商用可・透かしなし」をすべて満たすことは確認できませんでした。本文の結論①はそのままです。

各社の利用規約・料金ページを2026年9月11日に確認。

「無料で商用利用できるAI動画ツール」の答え|12ツールを4軸で確認したら、条件つきで3つだけ残った

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先に結論です。

  • 「無料+商用利用可+透かしなし」を全部満たすツールは、確認した範囲では存在しませんでした。
  • 条件を「透かしは我慢する」まで緩めると、VrewとCapCut(自分で撮影した素材の編集のみ)の2つが残ります。
  • 透かしが許容できないなら、最低ラインは月1,300〜1,600円前後です(Vrew Light 月1,590円(年払いなら月額換算1,267円)、音声だけならElevenLabs Starter 月6ドル)。
  • 検索上位の記事が「ほぼ存在しない」「Canvaなら可能」「Gemini Omniが唯一」と割れているのは、3つとも別の軸を見て、それぞれ正しいことを言っているからです。

広告|FlexClip・DomoAI公式

4軸で確認して条件つきで残ったのがこの2つです。どちらも無料枠では制限があり、条件は素材やプランで変わります。公式の表示が記事と食い違っていた実例もあるため、契約前に現在の条件を確認してください。

FlexClip公式で条件を確認するDomoAI公式で条件を確認する

※ 広告リンクです。料金・条件は変更されるため、申し込み前に必ず公式の表示をご確認ください。

なぜ同じ問いに3つの答えが並ぶのか

当サイトでは各社の利用規約を原文で突き合わせ、「商用利用できる」が4つの別々の条件の束であることを確認しました。①プラン ②透かし ③権利の帰属 ④ベース素材のライセンス、の4つです。

この枠組みで見ると、上位記事の食い違いはきれいに説明がつきます。

記事の主張 見ている軸 その基準では
「無料で商用利用できるツールはほぼ存在しない」 ①+②(透かしなしで商用可か) 正しい
「Canva・NoLangなら無料で商用利用できる」 ③(権利がユーザーに帰属するか) その軸では正しい
「無料で唯一商用利用できるのはGemini Omni」 ①(現行世代の動画生成モデルに限れば) 誤り(9/6訂正)

誰も間違っていないのに、読者は正解にたどり着けない。これが「商用利用OK」という一言に4つの条件を潰したことの帰結です。

主要ツールを4軸で確認した結果

無料プランを使う前提で、各ツールがどうなっているかを整理しました。

ツール 無料枠で商用 無料枠の透かし 注意点
Vrew 可 入る(削除は有料) 無料・有料を問わず商用可。所有権はユーザーに帰属
CapCut 条件付きで可 入る 自分で撮影した素材の編集のみ。内蔵の音楽・テンプレ・エフェクトの多くは商用不可
Canva 可 — 原文は「you own your Output」。ただしライブラリ素材を使うとその素材のライセンスに従う
Gemini(Omni 1.1 Flash) そもそも無料枠がない 不可視のSynthIDは残る 可視透かしは2026年8月からオフ可能。動画生成はアプリ無料枠の対象外で、APIにも無料枠なし(Google AI Plus 月725円〜)。詳細
Dreamina(Seedance搭載) 不可(個人利用限定) 入る 720p制限。クレジットは当日で失効し繰り越せない
Runway — 入るとの報告 規約本文は商用を制限しないが、入出力が永久・撤回不能で学習利用される
Kling 不可 入る 有料で透かし削除・商用可。運営に非独占的利用権を認める条項あり
HeyGen — 削除不可 月3本・最大1分。カスタムアバターは本人の同意動画が必須
ElevenLabs(音声) 不可 —(帰属表示が必要) 商用ライセンスはStarter 月6ドルから
NoLang 可(規約17条10項) 確認できず 知的財産権は利用者に帰属。ただし「公開」設定で作った動画は同社が無償で利用でき、二次利用の差止請求に従う義務がある(9/11確定)
FlexClip 可(素材による) 入る(消すのはPlus以上) FlexClip提供素材は商用可。アップロード素材は権利を持つ場合のみ。無料は720p・最大10分。公開したコンテンツに永久・撤回不能のライセンスを付与する条項あり(詳細)
DomoAI 可(規約で明示) 有料は「透かしなし」。無料は未確認 無料枠は公式ヘルプ15・実アカウント30と食い違う。最小設定の生成が30クレジットで、無料で作れるのはおそらく1本(詳細)

※ 「—」は今回の調査で確定できなかった項目です。分からないものを推測で埋めていません。

結論①:「無料・商用可・透かしなし」は存在しない

表を縦に見ると分かります。無料枠で商用利用が明確に許されているツールは、例外なく透かしが入ります。そして透かしが入らないツールは、無料枠での商用利用を認めていないか、条件が付いています。

これは偶然ではありません。事業者にとって透かしは、無料ユーザーに広告を担ってもらうための対価です。「無料で使わせるが、代わりにロゴを出す」という交換になっている以上、両方を外すプランは商売として成立しません。

だから「無料で商用利用できるAI動画ツール」を探す行為は、そもそも構造的に空振りしやすいのです。

結論②:透かしを許容できるなら3つ残る

Vrew — 無料でも商用利用が明確に可能

日本製の動画編集AIです。無料プランか有料プランかにかかわらず商用利用ができるとされており、生成物の所有権もユーザーに帰属します。4軸のうち③権利の軸が最もはっきりしているツールです。

ただし無料プランではエクスポート時にVrewの透かしが入ります。透かしを消すにはLightプラン(月1,590円程度)以上が必要です。

CapCut — 自分で撮った素材だけなら

無料版でも自分で撮影したオリジナル素材を編集するだけなら商用利用が可能とされています。ただし条件が2つあります。

  • 内蔵素材(音楽・テンプレート・エフェクト)の多くは商用利用が許可されていません。テンプレートを使った時点で条件から外れます
  • 法人アカウントが個人版で作成した動画を業務に使うと利用規約違反とされています。会社の仕事で使うなら CapCut for Business(月19.99ドル〜、年契約で約15.99ドル/月相当)が必要です

「CapCutは無料で商用OK」と覚えるのは危険です。成立するのは「個人が、自分で撮った素材だけを、内蔵素材なしで編集する」という限られた場合だけです。

FlexClip — 提供素材なら商用可、ただし透かしが入る

公式FAQに「FlexClipが提供する素材は商用目的に利用できる」と明記されています。プランによる制限は書かれていません。アップロードした素材については、その権利を自分が持っている場合のみ商用利用できます。

ただし無料プランは720p・最大10分・透かしあり。透かしを消すにはPlus(月$11.99、通常$19.99)以上が必要です。

なお公式FAQのプラン説明は、料金ページと食い違っています。FAQ側は現存しない「Basic」プランを載せ、無料枠を480p・最大1分としています。詳細はFlexClipは商用利用できるのか|公式FAQで確認したら、プランではなく素材で決まっていたに分けました。

結論③:透かしが許せないなら、最低いくらか

やりたいこと 最低ライン
動画編集(字幕・カット)を透かしなしで Vrew Light 月1,590円(年払いなら月額換算1,267円)程度
ナレーション音声を商用で ElevenLabs Starter 月6ドル
AI動画生成(Seedance系)を商用で Dreamina有料プラン 月18ドル〜
AIアバター動画を透かしなしで HeyGen Creator 月29ドル

月1,000〜3,000円の範囲で、たいていの用途は成立します。「無料で済ませる方法」を何時間も探すより、必要な1つに月1,300〜1,600円払うほうが早い、というのが実務的な結論です。

見落としやすい罠

  1. 素材のライセンスはツールのライセンスと別物。Canvaのライブラリ素材、CapCutの内蔵テンプレート、いずれも「ツールが商用OK」でも素材側の条件が優先します
  2. Dreaminaのクレジットは当日で失効します。貯めて使うことができないので、無料枠での検証は計画的に
  3. Runwayは商用可否より学習利用の条項のほうが重い。クライアントの未公開素材を入力する運用は事前に判断が必要です
  4. 透かしには見えるものと見えないものがある。Geminiは可視透かしを消せますが、SynthIDとC2PAは残ります
  5. 地域差がある。Dreaminaは一部機能が日本で未提供という報告があります

まとめ

  • 「無料・商用可・透かしなし」を全部満たすツールは見つかりませんでした。構造的に成立しにくい組み合わせです
  • 透かしを許容するならVrew(無料でも商用可)とCapCut(自前素材のみ)
  • 透かしが不可なら月1,267〜1,590円から。用途を1つに絞れば十分に安い
  • 上位記事の結論が割れるのは、4つの軸のどれを見ているかが違うから

※ この記事は2026年9月5日時点で確認できた各社の公開情報に基づく整理であり、法的助言ではありません。料金・規約は予告なく変更されます。実際のご利用前には必ず提供元の最新の規約原文をご確認ください。表中で「—」「不明」としている項目は、今回の調査で確定できなかったものです。

2026年9月6日 訂正:Geminiの記述を2か所直しました

公開時に「Gemini Omni Flash は無料枠で商用利用が可とされる」と書きましたが、これは誤りでした。提供元の情報を再確認したところ、Geminiの動画生成には無料枠が存在しません。アプリの無料枠の対象外であることに加えて、APIにも無料ティアがありません。

したがって「無料で商用利用できるか」という本記事の問いに対して、Geminiはそもそも土俵に乗っていません。「無料で唯一商用利用できるのはGemini Omni」という上位記事の主張も、範囲を限れば正しいのではなく、誤りです。表の該当箇所を2か所修正しました。

あわせて、モデル側も更新されています。

日付 できごと

本記事の結論そのものは変わりません。「無料+商用可+透かしなし」を全部満たすツールは、やはり確認できていません。むしろGeminiが選択肢から外れたことで、残るのはVrew と CapCut(自前素材のみ)の2つという結論がより明確になりました。

経緯の詳細はGeminiの動画生成に無料枠はない|料金・解像度・40秒の条件を公式で確認したに書いています。

2026年9月6日 訂正:未確認だった3点を撤回しました

この記事に書いた ①「2026年8月27日にOmni 1.1がGA」②「gemini-omni-flash-preview が9月30日に廃止」③「Gemini 3.8 Flash が9月2日リリース」 の3点は、Googleの公式ドキュメントおよび料金ページで確認できませんでした。第三者の解説サイトを情報源にしてしまったことが原因です。撤回します。

公式で確認できた事実は次のとおりです(2026年9月6日確認)。

項目 公式の記載
モデルID gemini-omni-1.1-flash(一般提供/GA)と gemini-omni-flash-preview(プレビュー版)の2つが公式に並存。料金は同じ(2026年9月9日確認。9月6日時点ではプレビュー表記のみでした)
料金 720pで1秒あたり5,792トークン ≒ 約$0.10/秒。他解像度の単価は非公開
無料枠 なし(有料プラン専用)
解像度 360p / 720p(既定)/ 1080p・4Kはアップスケール
動画長 単発3〜10秒/10秒刻みの延長で合計40秒まで
廃止予定 Omniについては告知が見当たりません。料金ページの廃止告知はVeo 3・Veo 2(2026年6月30日)

詳細はGeminiの動画生成に無料枠はない|料金・解像度・40秒の条件を公式で確認したにまとめています。

出典:Gemini Omni Flash で動画を生成、編集する/Gemini Developer API の料金(いずれも2026年9月6日確認)

2026年9月6日 訂正:Vrewの料金を訂正しました

本記事で 「Vrew Light 月1,290円」と書いていましたが、公式の料金ページで確認したところ金額が違いました。

プラン 月払い 年払いの月額換算
Light ¥1,590 ¥1,267
Standard ¥2,490 ¥1,992
Business ¥4,490 ¥3,583

「1,290円」は月払い・年払いのどちらとも一致しません。本文の該当箇所をすべて修正しました。透かしを消す最低ラインは月1,590円(年払いなら月額換算1,267円)です。

あわせて、Vrewの規約が商用利用を認めている対象は「画像ファイルやオーディオファイル」と明記されており、動画ファイルの明記はありません。詳細はVrewは無料でも商用利用できる|規約が認める範囲と、料金・透かし・音声クローンの条件に書いています。

出典:Vrew 料金プラン/Vrew 利用規約(2026年9月6日確認)

2026年9月11日 追記:2ツールを追加し、NoLangの判定を確定しました

NoLang——「断定できない」を撤回します

公開時、NoLangについては「日本語の情報源同士で結論が割れており断定できない」と書きました。利用規約を直接読めば済む話でした。

規約(個人プラン・2026年3月30日改訂)第17条1項但書に「生成コンテンツ及び生成スライドに関する知的財産権は利用者に帰属する」、同10項に「商用利用を含め、自由に二次利用することができる」と明記されています。「商用利用できない」という説明は誤りです。

あわせて、よく見る「CC-BY-SAだからクレジットを書けば商用可」という説明も向きが逆でした。CC BY-SAは利用者が同社に提供するときの条件であって、利用者が使うときの条件ではありません。

本当の注意点は別にあります。「公開」設定で作った動画は同社が無償で利用でき(17条8項)、同社の裁量で編集・改変・公開もでき(同11項)、二次利用の差止めを求められたら従う義務があります(同10項但書)。詳細はAI動画ツールの利用規約はどう書いてあるのか|Canva・Runway・NoLang・Geminiの条項を原文で並べたに書きました。

FlexClipとDomoAIを表に追加しました

FlexClipは無料プランがありますが、720p・最大10分・透かしありです。透かしを消すにはプラス(月$11.99、通常$19.99)以上が必要です。納品物に使うなら実質的に有料プランになります。

※ FlexClipについては「エクスポートした動画を商用利用してよい」と明示する条文も、禁じる条文も見つけられませんでした。規約の「商用利用不可」はテンプレートや素材の再配布を禁じる文脈です。確定できていないので表は「—」にしています。

広告:FlexClip公式(afb提供のリンクコードをそのまま掲載しています)
AIテキストから動画へ

※ 上のリンクはFlexClipの公式サイトへ移動します。無料プランは720p・最大10分・透かしありで、納品物には使えません。透かしを消すにはプラス(月$11.99、通常$19.99)以上が必要です。

DomoAIは逆に、規約が明快でした。「生成コンテンツの著作権はユーザーが保持し、商用目的で利用できる」と正面から書かれています。学習利用も「匿名化・集約されたデータ」に限定されていて、Runwayのような永久・撤回不能の入出力ライセンス条項は見当たりませんでした。

ただし料金ページに無料プランの記載がありません。有料3プランすべてに「透かしなし」が特典として並んでいるので、無料枠か試用には透かしが入る構造とみられますが、登録して確認していないので断定はしません。

広告:DomoAI公式(afb提供のリンクコードをそのまま掲載しています)
seedance 2.5

※ 上のリンクはDomoAIの公式サイトへ移動します。無料枠の有無と透かしは当サイトで確認できていません。料金は変更されるため、契約前に公式の表示をご確認ください。

結論は変わりません

追加した2ツールもNoLangも、「無料・商用可・透かしなし」をすべて満たすことは確認できませんでした。本文の結論①はそのままです。

各社の利用規約・料金ページを2026年9月11日に確認。